ROBOTERA(星動紀元)
ROBOTERA(星動紀元)は、エンボディドAI(Embodied AI)とヒューマノイドロボットの研究開発に特化した中国のテクノロジー企業です。2023年に設立され、本社は北京にあります。清華大学との強い技術・産学連携の背景を持ち、同大学も出資しています。ROBOTERAはハードウェアとソフトウェアのフルスタック自社開発を強みとしており、コアアクチュエーター、関節モジュール、器用なロボットハンド、ヒューマノイド本体から、モーションコントロールやエンボディドAIアルゴリズムまで幅広く自社開発を行っています。目標は、現実世界を自律的に認識・理解し、判断しながらタスクを遂行できる汎用知能ロボット(General-purpose Intelligent Robots)の実現です。
製品面では、ROBOTERAは複数のヒューマノイドロボットおよびロボット向けコアハードウェアを展開しています。代表的な製品には、高性能なフルサイズヒューマノイドロボット**「STAR1」のほか、「L7」「Q5」などがあります。STAR1は55自由度(DOF)を備え、高い動的運動性能と全身協調制御を特徴としています。また、同社は「XHAND」シリーズの器用なロボットハンド**も開発しており、物体の把持、搬送、工具操作、細かな作業など、より高度なタスクへの対応を可能にしています。
ROBOTERAの技術開発は、単に歩行・走行・高機動動作を実現するだけではなく、ヒューマノイドロボットを物流、製造、商業サービス、研究・教育などの実際の現場へ導入することを重視しています。特に物流分野では、大手関連企業との協業を進め、物流センターにおける搬送、仕分け、反復作業などへの活用を推進しています。実証実験の段階から、より大規模な導入・商用化へと進みつつあり、2026年時点では量産と実用展開を積極的に拡大しています。
資本面でも、ROBOTERAは中国のエンボディドAI分野で注目を集めるスタートアップ企業の一つです。同社公式情報によると、これまでに2億米ドルを超える資金調達を実施しており、調達資金は主に製品開発、量産能力の強化、物流をはじめとする産業分野での商用展開に活用されています。
総合的に見ると、ROBOTERAは**「フルスタック自社開発のヒューマノイドロボット+エンボディドAI」を中核とする企業です。単なるロボットハードウェアメーカーではなく、ロボットの「身体」と「頭脳」の双方を自社で開発し、ハードウェアプラットフォーム、運動制御、器用な操作能力、AIモデルを統合することで、複雑な現実環境の中で学習し、さまざまな作業を遂行できるロボットの実現を目指しています。将来的には、物流、製造、サービス産業などで大規模に活用可能な汎用型知能ロボットプラットフォーム**としての展開が期待されています。