Galbot(銀河通用ロボット)


Galbot(銀河通用ロボット)は、正式名称を「北京銀河通用機器人有限公司」とする、中国のAI・ロボティクス企業です。2023年5月に設立され、エンボディドAI(Embodied AI)、マルチモーダル大規模モデル、汎用ロボットの研究開発を中心に事業を展開しています。本社は北京にあり、北京・深圳・蘇州などに研究開発体制を構築しています。Galbotは、AIが単に文章や画像を理解するだけでなく、現実世界を認識し、周囲の環境を理解し、自律的に判断しながら実際の作業を遂行できるようにすることを目指しています。

Galbotは、エンボディド・マルチモーダル大規模モデルを中核技術としており、GraspVLA、GroceryVLA、TrackVLAなどのVLA(Vision-Language-Action)モデルを独自に開発しています。これにより、ロボットは物体認識、高精度な把持、自律移動、商品補充、複数工程を伴う作業など、より複雑なタスクを実行することが可能です。代表的なロボットである**「Galbot G1」**は、人型の上半身、2本のロボットアーム、車輪式の移動ベースを採用しており、さまざまな環境に対応しながら柔軟に作業を行える設計となっています。

商用化の面では、Galbotはロボットを研究室から実際の産業現場へ展開することを積極的に進めています。スマートリテール分野では、商品の棚卸し、補充、ピッキング、搬送、梱包、受け渡しなどの作業を自律的に行うことが可能です。また、医療・薬局分野では、医薬品の識別、ピッキング、配送、院内サービスなどへの活用が進められており、製造業においても大手企業との連携を通じて、生産・物流・自動化工程へのエンボディドAIロボットの導入を進めています。

Galbotは現在、中国のエンボディドAIおよびヒューマノイドロボット分野を代表する有力企業の一つとして注目されています。2026年3月には、25億元(人民元)規模の新たな資金調達を発表しました。投資家には、国家人工知能産業投資基金、中国石化(Sinopec)、中信投資控股、中銀資産、上汽金控、中芯聚源など、大手産業企業や国有系投資機関が含まれています。

Galbotが目指しているのは、単一用途のロボットを製造することではありません。「エンボディドAI大規模モデル+汎用ロボットハードウェア+実社会の産業シーン」を組み合わせた総合的なエンボディドAIプラットフォームを構築し、ロボットが人間のように環境を理解し、さまざまな仕事を学習・実行できるようにすることを目指しています。将来的には、小売、製造、医療だけでなく、家庭サービスを含む幅広い分野において活躍する、汎用型の知能ロボットへの発展が期待されています。

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